民法(択一・記述) category

行政書士試験の最重要科目「民法」の解説記事一覧です。総則・物権・債権・親族相続の重要論点を、独学者向けにわかりやすく解説。第1回から順に読み進めることで、合格に必要な知識を基礎から応用まで体系的に身につけることができます。

民法(択一・記述) 2026年3月23日

講義57:【民法相続法】配偶者居住権を完全攻略!制度趣旨から短期居住権との違いまで

長年連れ添った夫が亡くなり、残された妻が「このまま自宅に住み続けたい」と願うのはごく自然なことです。しかし、かつての民法では、このささやかな願いが原因で、妻がその後の生活費に困窮してしまうという深刻な問題が起きていました。 例えば、遺産が「自宅(2,000万円)」と「預貯金(3,000万円)」の合……

民法(択一・記述) 2026年3月23日

講義56:【民法相続法】遺留分制度と遺留分侵害額請求権

「自分が死んだら、全財産を愛人に譲る」 もし、あなたの親や配偶者がこのような遺言を残して亡くなったら、残された家族の生活はどうなってしまうのでしょうか。 民法は「自分の財産を誰にどう譲るかは自由である(遺言の自由)」という大原則を持っています。しかし、その自由を完全に認めてしまうと、長年連れ添っ……

民法(択一・記述) 2026年3月23日

講義55:【民法相続法】遺言と遺贈を完全攻略!遺言の方式・撤回・遺言執行者

「自分が死んだ後、財産を誰にどう分けてほしいか」——これを生前に決めておくのが「遺言(いごん・ゆいごん)」です。行政書士試験の民法において、遺言は相続法の中でも独立した大きなテーマであり、毎年必ずと言っていいほど出題されます。 遺言は、本人が亡くなった後に効力を生じるため、「本当に本人が書いたのか……

民法(択一・記述) 2026年3月23日

講義54:【民法相続法】相続の承認と放棄・限定承認・相続人不存在

親が亡くなり相続が発生したとき、残された財産が預金や不動産といった「プラスの財産(積極財産)」ばかりとは限りません。事業の失敗や保証人になっていたことによる多額の借金など、「マイナスの財産(消極財産)」が残されていることも少なくありません。 もし、親の借金を子供が必ず引き継がなければならないとした……

民法(択一・記述) 2026年3月23日

講義53:【民法相続法】法定相続分・代襲相続・遺産分割のルールを完全攻略!

行政書士試験の民法において、親族法と並んで出題の大きな柱となるのが「相続法」です。 人が亡くなったとき、その人が残した財産(遺産)や借金は誰が引き継ぐのか。残された家族の間でどのように分け合うべきなのか。相続は、私たちの人生において避けては通れない重大なテーマであり、それゆえに民法では極めて詳細な……

民法(択一・記述) 2026年3月23日

講義52:【民法親族法】親権・後見・扶養を完全攻略!利益相反行為や後見人の選任ルール

行政書士試験の民法・親族法において、夫婦や親子の関係と並んで重要なのが「親権」「後見」「扶養」に関するルールです。 未成年者や、認知症などで判断能力が不十分な人は、自分自身で財産を管理したり、重要な契約を結んだりすることが困難です。もし彼らが悪意のある大人に騙されてしまったら、生活の基盤を失ってし……

民法(択一・記述) 2026年3月23日

講義51:【民法親族法】(親子)実子・認知・養子縁組の基本から特別養子まで完全攻略

行政書士試験の民法・親族法において、「夫婦」と並んで重要なテーマが「親子」の関係です。 「結婚している夫婦の間に生まれた子供は、当然に夫の子供になるの?」「未婚の母から生まれた子供と父親の関係はどうやって証明するの?」「普通養子縁組と特別養子縁組は何が違うの?」など、親子関係に関する法律問題は、私……

民法(択一・記述) 2026年3月23日

講義50:【民法親族法】婚姻・離婚の成立要件と財産分与・重要判例

行政書士試験の民法において、「親族・相続」分野は私たちの日常生活に最も密着している法律です。「結婚する」「家を買う」「離婚する」といったライフイベントに直結するため、イメージが湧きやすく、得点源にしやすい分野でもあります。 しかし、日常用語としての「親戚」と法律上の「親族」は範囲が異なったり、夫婦……

民法(択一・記述) 2026年3月22日

講義49:【民法債権】特殊の不法行為② 土地の工作物責任・動物占有者・共同不法行為を完全攻略

行政書士試験の民法において、前回の「監督義務者の責任」や「使用者責任」に引き続き、今回も「特殊の不法行為」について学習します。 今回は、「建物の壁が崩れて通行人がケガをした」「飼い犬が他人に噛みついた」「複数の車が絡む交通事故で歩行者が巻き込まれた」といった、日常生活でもニュースでもよく耳にするケ……

民法(択一・記述) 2026年3月22日

講義48:【民法債権】特殊の不法行為① 監督義務者・使用者・注文者の責任を完全攻略

行政書士試験の民法学習において、多くの方が壁にぶつかるのが「不法行為」の分野です。原則である「過失責任主義(民法709条)」は理解できても、「特殊の不法行為」に入った途端、「立証責任は誰にあるの?」「親や会社の責任はどうやって決まるの?」と混乱していませんか? 特殊の不法行為は、「自分自身は直接手……

民法(択一・記述) 2026年3月22日

講義47:【民法債権】不法行為の損害賠償と過失相殺・消滅時効を完全攻略

行政書士試験の民法において、「不法行為」は毎年必ず出題される超重要テーマです。前回の講義では不法行為が成立するための要件を学びましたが、今回は「不法行為が成立した後、どのように損害を賠償してもらうのか?」という事後処理のルールを解説します。 例えば、交通事故に遭ってケガをした場合、治療費や慰謝料は……

民法(択一・記述) 2026年3月21日

講義46:【民法債権】一般的不法行為の成立要件と重要判例を完全攻略

私たちの日常生活では、どれだけ気をつけていてもトラブルに巻き込まれることがあります。「よそ見運転の車にはねられてケガをした」「インターネット上で事実無根の誹謗中傷を受けた」といったケースです。 このように、契約関係にない赤の他人から損害を受けた場合、被害者を救済し、加害者に責任をとらせるための民法……

民法(択一・記述) 2026年3月21日

講義45:【民法債権】事務管理と不当利得を完全攻略!転用物訴権や不法原因給付も解説

行政書士試験の民法において、債権が発生する原因は大きく分けて4つあります。「契約」「事務管理」「不当利得」「不法行為」です。これまで学習してきた売買や賃貸借などはすべて「契約」に基づくものでした。 しかし、世の中には「頼まれていないのに隣の家の屋根を修理してあげた」「間違えて別の人にお金を振り込ん……

民法(択一・記述) 2026年3月21日

講義44:【民法債権】寄託契約と組合契約の基本から特殊ルールまで完全攻略

行政書士試験の民法学習において、売買や賃貸借といったメジャーな契約に比べると、「寄託契約」や「組合契約」は少しマイナーな印象があり、後回しにしてしまう受験生も少なくありません。 しかし、「友人に旅行中のペットを預かってもらう」「銀行にお金を預ける」「友人同士でお金を出し合って共同で事業を始める」な……

民法(択一・記述) 2026年3月21日

講義43:【民法債権】委任契約の基本から解除・終了事由まで完全攻略

行政書士試験の民法において、契約各則の中でも頻出テーマの一つが「委任契約」です。 「友人に買い物を頼んだ」「弁護士に裁判を依頼した」など、私たちの日常やビジネスにおいて非常に身近な契約ですが、法律上のルールとなると「請負契約との違いは?」「無報酬でも責任を負うの?」といった疑問を持つ方も多いのでは……

民法(択一・記述) 2026年3月16日

講義42:【民法債権】請負契約を完全攻略!割合的報酬と契約不適合責任

「家を建てる」「スーツを仕立てる」「システムの開発を依頼する」 これらはすべて、民法上の「請負(うけおい)契約」に該当します。 行政書士試験において、請負契約は債権各論の中でも非常に重要なテーマです。 特に、2020年の民法大改正により、「仕事が途中で終わった場合の割合的報酬請求権」が明文化された……

民法(択一・記述) 2026年3月16日

講義41:【民法債権】賃借権の譲渡・転貸と賃貸借の終了を完全攻略!

「自分が借りているアパートの部屋を、勝手に友達にまた貸ししてもいいの?」 「大家さんと借主が話し合って契約を解除した場合、また借りして住んでいる人は追い出されてしまうの?」 賃貸借契約において、貸主(大家さん)と借主の二者間の関係だけでなく、第三者が絡んでくる「賃借権の譲渡」や「転貸(また貸し)」……

民法(択一・記述) 2026年3月15日

講義40:【民法債権】賃貸借契約と借地借家法の基本を完全攻略!

「アパートを借りる」「土地を借りて家を建てる」 私たちの生活において、不動産の貸し借りは非常に身近な契約です。民法ではこれを「賃貸借(ちんたいしゃく)」と呼びます。 行政書士試験において、賃貸借は債権各論の超頻出テーマです。 特に、2020年の民法大改正により、これまで判例のルールだった「敷金」や……

民法(択一・記述) 2026年3月15日

講義39:【民法債権】消費貸借と使用貸借を完全攻略!書面による特則も

「友達に1万円貸した」「親から車をタダで借りている」 私たちの日常には「貸し借り」があふれています。民法では、この「貸し借り」をその性質に応じて「消費貸借(しょうひたいしゃく)」、「使用貸借(しようたいしゃく)」、そして「賃貸借(ちんたいしゃく)」の3つに分類しています。 行政書士試験において、消……

民法(択一・記述) 2026年3月15日

講義38:【民法債権】贈与と売買を完全攻略!契約不適合責任と手付

「口約束で『車をあげる』と言ってしまったけど、やっぱりやめたい…」 「買った家にシロアリの被害があった! 売主にどうやって責任を追及すればいい?」 私たちの日常生活において、「あげる・もらう(贈与)」や「売り・買い(売買)」は最も身近な契約です。 行政書士試験の民法においても、この「贈与」と「売買……

民法(択一・記述) 2026年3月14日

講義37:【民法債権】同時履行の抗弁権と危険負担を完全攻略!

「ネットオークションで車を買ったけど、お金を先に振り込むのは不安。車と引き換えに払いたい!」 「マイホームを買う契約をしたのに、引き渡し前に台風で家が全壊してしまった。それでも代金は払わないといけないの?」 売買契約のように、お互いに義務を負い合う契約(双務契約)では、このような「タイミング」や「……

民法(択一・記述) 2026年3月14日

講義36:【民法債権】契約の成立と解除を完全攻略!定型約款も解説

「口約束だけでも契約は成立するの?」 「ネット通販の利用規約って、読んでなくても同意したことになるの?」 「相手が約束を破ったから契約を解除したいけど、どうすればいい?」 私たちの日常生活は「契約」で成り立っています。コンビニでジュースを買うのも、アパートを借りるのも、すべて契約です。 行政書士試……

民法(択一・記述) 2026年3月14日

講義35:【民法債権】相殺の要件と禁止事由を完全攻略!更改・免除・混同

「あなたに100万円貸しているけど、私もあなたから50万円借りているから、差し引きして残り50万円だけ返してよ」 日常的にもよく行われるこの「差し引き(帳消し)」の精算を、民法では「相殺(そうさい)」と呼びます。 行政書士試験において、相殺は債権総論の中でも非常に頻出のテーマです。 特に、「自働債……

民法(択一・記述) 2026年3月14日

講義34:【民法債権】弁済・代物弁済・供託を完全攻略!第三者弁済も解説

「お金を借りたら返す」。これは当たり前のルールですが、民法の世界では「誰が、どこで、どのように返すか」について細かいルールが定められています。 行政書士試験において、「弁済(べんさい)」の分野は非常に重要です。 特に、「借金をした本人以外の人が代わりに返すこと(第三者弁済)」ができる条件や、「偽者……

民法(択一・記述) 2026年3月14日

講義33:【民法債権】免責的・併存的債務引受と契約上の地位の移転を完全攻略

「友人の借金を、私が代わりに背負うことになった」 「親のローンを、子どもである自分が一緒に返済していくことになった」 このように、すでに存在する借金(債務)を、別の人(第三者)が引き受けることを「債務引受(さいむひきうけ)」といいます。 前回の講義で学んだ「債権譲渡」が「債権者(お金を貸している人……

民法(択一・記述) 2026年3月14日

講義32:【民法債権】債権譲渡を完全攻略!譲渡制限特約と対抗要件

「取引先への売掛金があるけれど、支払期日がまだ先だ。今すぐ現金が必要なのに…」 ビジネスの世界では、このような資金繰りの悩みが日常茶飯事です。そこで活用されるのが、自分が持っている債権を他人に売却して現金化する「債権譲渡(さいけんじょうと)」という仕組みです。 行政書士試験において、債権譲渡は債権……

民法(択一・記述) 2026年3月14日

講義31:【民法債権】保証債務と連帯保証の違いを完全攻略!個人根保証も解説

「友人の借金の保証人になったら、いきなり自分のところに請求が来た!」 ドラマや小説でよく見るシーンですが、民法の世界では「保証人」と「連帯保証人」で運命が大きく異なります。 行政書士試験において、保証債務は債権各論の中でも特に重要なテーマの一つです。 特に、2020年の民法改正により、保証人の保護……

民法(択一・記述) 2026年1月14日

講義30:【民法債権】連帯債務と連帯債権の違い|絶対効・相対効と求償権を徹底解説

契約の当事者が複数人いる場合、誰がいくら払うのか、誰に請求できるのかは複雑になりがちです。 「連帯債務」はよく聞く言葉ですが、民法改正により新設された「連帯債権」や、絶対効(他の人にも影響すること)の範囲が縮小された点は、試験でも狙われやすいポイントです。 今回は、多数当事者の債権債務関係(分割・不……

民法(択一・記述) 2026年1月14日

講義29:【民法債権】詐害行為取消権の要件と効果|行使方法や転用事例を解説

借金を返さない債務者が、自分の財産を勝手に他人に贈与してしまった。これでは債権者は回収できません。 そんなとき、債権者がその贈与を取り消して財産を取り戻すことができる制度が「詐害行為取消権」です。 この制度は、債務者の財産管理に対する強力な干渉となるため、要件や行使方法が厳格に定められています。特に……

民法(択一・記述) 2026年1月13日

講義28:【民法債権】債権者代位権の要件と効果|転用事例(登記請求権など)も徹底解説

「借金を返さない債務者が、他人に対してはお金を持っているのに取り立てようとしない」 こんな時、債権者は指をくわえて見ているしかないのでしょうか? いいえ、民法には債権者が債務者に代わって権利を行使できる「債権者代位権」という強力な制度があります。 この制度は、単なる金銭回収の手段にとどまらず、登記を……

民法(択一・記述) 2026年1月13日

講義27:【民法債権】債務不履行の要件と効果|損害賠償・過失相殺・金銭債務の特則

契約を結んだのに相手が約束を守ってくれない。そんなとき、私たちは法律の力で「強制的に実現させる」か、あるいは「損害賠償」を請求することができます。 これが民法の中心テーマの一つである「債務不履行」です。 試験では、「いつから遅滞になるか(履行遅滞の時期)」や、「どんな損害まで賠償請求できるか(因果関……

民法(択一・記述) 2026年1月12日

講義26:【民法債権】特定物債権と種類債権|特定の時期・効果と選択債権を解説

契約を結んだとき、具体的に「どの物を」引き渡すのかが決まっているかどうかで、債務者の義務の内容は大きく変わります。 「中古の家(世界に一つ)」を引き渡す義務と、「ビール1ダース(代わりがある)」を引き渡す義務では、もし燃えてしまった時の処理が全く異なるのです。 今回は、債権の目的となる物の種類(特定……

民法(択一・記述) 2026年1月8日

講義25:【民法物権】質権・留置権・先取特権・譲渡担保を比較!担保物権総まとめ

担保物権といえば「抵当権」が主役ですが、試験では「質権」「留置権」「先取特権」といった他の担保物権や、判例で認められた「譲渡担保」も頻出です。 「留置権と質権の違いは?」「先取特権の優先順位は?」「集合動産譲渡担保って何?」 これらの知識は、似ているようで微妙に異なるため、整理して覚えないと混乱して……

民法(択一・記述) 2026年1月8日

講義24:【民法物権】根抵当権とは?元本確定前の性質と確定後の変化を徹底解説

企業と銀行の間では、商品を仕入れるためにお金を借りては返し、また借りる…という取引が繰り返されます。このたびに抵当権を設定・抹消するのは非常に面倒です。 そこで登場するのが、「一定の範囲に属する不特定の債権」を「極度額」までまとめて担保する「根抵当権」です。 根抵当権は、普通の抵当権とは全く異なる性……

民法(択一・記述) 2026年1月5日

講義23:【民法物権】抵当権の処分と消滅|順位変更・転抵当・消滅請求を完全解説

抵当権は、単に「不動産を担保に取る」だけでなく、その抵当権自体を売買したり、担保に入れたりすることができます。これを「抵当権の処分」といいます。 また、抵当権の設定された不動産を買い受けた人が、抵当権を消滅させる制度(抵当権消滅請求)や、抵当権自体が時効で消えるケースも試験では頻出です。 特に「抵当……

民法(択一・記述) 2026年1月5日

講義22:【民法物権】抵当権消滅請求と共同抵当|代価弁済・同時配当・異時配当の仕組み

抵当権の付いた不動産を買うのは勇気がいります。いつ競売にかけられるかわからないからです。しかし、民法にはこの不安を解消し、抵当権を消滅させる制度(代価弁済・抵当権消滅請求)が用意されています。 また、一つの借金のために複数の不動産を担保にする「共同抵当」では、どの不動産からいくら回収するかが問題にな……

民法(択一・記述) 2026年1月2日

講義21:【民法物権】法定地上権と一括競売|成立要件と「全体価値」の考え方

日本の民法では「土地」と「建物」は別個の不動産です。そのため、土地だけを競売にかけると、その上の建物が利用権(土地を使う権利)を失い、取り壊さなければならない事態になりかねません。 これを防ぐための切り札が「法定地上権」です。しかし、成立要件は複雑で、判例のパターンも多岐にわたります。 また、これと……

民法(択一・記述) 2026年1月1日

講義20:【民法物権】抵当権の基本と効力範囲|物上代位と付加一体物を解説

住宅ローンなどで馴染みのある「抵当権」ですが、民法の試験科目としては非常に論点が多く、受験生を悩ませる分野です。 「抵当権を設定した建物が増築されたらどうなる?」「火災保険金から回収できる?」「利息は何年分まで優先される?」 こうした疑問に即答できるようになるためには、抵当権の基本的な性質と効力の及……

民法(択一・記述) 2026年1月1日

講義19:【民法物権】用益物権まとめ|地上権・永小作権・地役権の違いと対抗要件

他人の土地を利用する権利には、「賃借権(債権)」と「用益物権(物権)」があります。 実務で最も多く使われるのは賃借権ですが、試験では「地上権」「永小作権」「地役権」といった用益物権の特徴や、賃借権との違いが問われます。 特に「地役権」は、通行権や日照確保などの身近な問題に関わるため、記述式でも狙われ……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義18:【民法物権】所有者不明土地管理命令と管理不全土地管理命令|2023年改正法を解説

「隣の空き家がボロボロで倒れそうだけど、持ち主が誰かわからない」「持ち主はわかっているけど放置されていて危険だ」 こうした「所有者不明土地」や「管理不全土地」の問題を解決するため、2023年の民法改正で新しい管理制度が創設されました。 これらは従来の「不在者財産管理人」制度などとは異なり、特定の土地……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義17:【民法物権】共有の基本とルール改正|持分・保存行為・変更行為を解説

不動産を夫婦で購入したり、親から相続したりして「共有」の状態になることはよくあります。しかし、共有者が増えたり、意見が対立したりすると、不動産の管理や処分が難しくなります。 そのため、民法には共有物をスムーズに扱うためのルールや、共有状態を解消するための手続きが詳しく定められています。特に2023年……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義16:【民法物権】所有権と相隣関係|枝の切除や通行権のルールを徹底解説

「隣の家の木の枝が伸びてきた」「道路に出るために他人の土地を通らなければならない」といったご近所トラブルは、民法の「相隣関係(そうりんかんけい)」で解決されます。 特に、2023年の民法改正により「隣地の枝を自分で切ることができる」ようになった点は、試験でも狙われやすい最新トピックです。 また、建物……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義15:【民法物権】占有権と即時取得を完全攻略|占有改定では取得できない?

「自分の物を自分で持っている」のは当たり前ですが、民法では「泥棒が盗んだ物を持っている」状態にも権利を認めます。それが「占有権」です。 また、無権利者から物を買った場合でも、一定の条件を満たせば所有権を取得できる「即時取得」という制度があります。しかし、この即時取得には「占有改定ではダメ」という重要……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義14:【民法物権】取消し・解除後の第三者|登記との関係を総まとめ

民法の物権変動で最も受験生を悩ませるのが、「第三者との関係で、いつ登記が必要になるか?」という問題です。 「詐欺取消し前の第三者には登記はいらない?」「解除後の第三者は登記が必要?」 これらの結論は、単なる暗記ではなく、「対抗関係(二重譲渡)」になるかどうかというロジックで理解することが重要です。 ……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義13:【民法物権】物権変動と登記のルール|相続・取消し・時効と第三者

不動産を買ったとき、「自分のものだ!」と世間に主張するためには何が必要でしょうか? そう、「登記」です。 しかし、試験では「登記がなくても勝てる相手」と「登記がないと負ける相手」の区別が問われます。特に「相続」や「時効」が絡むと、話はさらに複雑になります。 今回は、物権変動の基本ルール(意思主義)か……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義12:【民法物権】物権とは?物権法定主義と物権的請求権を5分で理解

民法の学習は「総則」から「物権」へと進みます。ここからは、土地や建物といった具体的な「物」をめぐる権利関係を学びます。 「自分の土地に見知らぬ人が勝手に建物を建てた」「隣の家の木が倒れてきそうだ」 こうしたトラブルを解決するための武器となるのが「物権的請求権」です。 今回は、物権の基礎知識(債権との……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義11:【民法総則】時効制度の完全攻略|取得時効と消滅時効の要件・効果・更新

民法の世界では、「権利の上に眠る者は保護しない」という考え方があります。長期間放置された権利は消え(消滅時効)、逆に長期間続いた事実状態は権利として認められる(取得時効)のです。 しかし、時効が成立するためには「援用」が必要だったり、「更新(リセット)」されたり、さらに「善意無過失」が要件だったりと……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義10:【民法総則】条件と期限・期間計算のルール|「出世払い」はどう扱う?

契約の効力が発生したり消滅したりするタイミングを、将来の出来事にかからせることを「条件」や「期限」といいます。 「試験に合格したら」というのは条件ですが、「来年になったら」というのは期限です。この違いは法的な効果(遡及効の有無など)に大きく影響します。 また、民法独特の「期間計算(初日不算入の原則)……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義9:【民法総則】無権代理と表見代理|責任の所在と相続の処理を完全解説

前回は代理の基本について学びましたが、もし代理権がない人が勝手に契約してしまったらどうなるでしょうか?(これを無権代理といいます) 「勝手にしたことだから本人に効果は及ばない」というのが原則ですが、相手方からすればたまったものではありません。また、「代理権があるように見えた(本人のせいでもある)」と……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義8:【民法総則】代理制度を完全マスター|自己契約・双方代理と代理権の消滅

民法の中でも「代理」は、契約実務や日常生活において非常に重要な制度であり、行政書士試験でも頻出のテーマです。 「本人の代わりに契約する」というシンプルな仕組みですが、もし代理人が勝手なことをしたら? 本人と代理人の利益が対立したら? 代理権がなくなったのに契約したら? など、トラブルの種は尽きません……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義7:【民法総則】無効と取消し・追認・法定追認を総まとめ|公序良俗違反の判例も解説

契約を結んでも、それが「公序良俗」に反していたり、未成年者が勝手に行ったりした場合は、効力が否定されます。 このとき、「最初から無効(なかったこと)」になるのか、「一応有効だが後から取り消せる」のか、その区別は非常に重要です。 さらに、取り消せる行為をあえて有効にする「追認」や、特定の行動をとると自……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義6:【民法総則】錯誤・詐欺・強迫を完全攻略!意思表示の有効要件と第三者保護

契約などの法律行為が有効に成立するためには、当事者の「意思表示」が正常に行われる必要があります。 しかし、勘違いをして契約してしまったり(錯誤)、騙されたり(詐欺)、脅されたり(強迫)した場合はどうなるでしょうか? これらの場合、民法は一定の条件で契約の効力を否定(取消し)することを認めています。し……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義5:【民法総則】心裡留保と虚偽表示を完全解説|94条2項の「第三者」とは?

民法総則の中でも「意思表示」は、試験で頻出の超重要分野です。契約は「申込み」と「承諾」という意思表示の合致で成立しますが、もしその意思表示が嘘だったり、相手とグルだったりしたらどうなるでしょうか? 今回は、意思と表示が食い違っているケースである「心裡留保」と「虚偽表示」について解説します。 特に「虚……

民法(択一・記述) 2025年12月31日

講義4:【民法総則】住所・失踪宣告・法人の権利能力を完全マスター!権利能力なき社団とは?

民法総則の学習も後半に入り、今回は「住所」「失踪宣告」「法人」というテーマを扱います。 これらの分野は、契約の相手方が行方不明になったり、会社(法人)や町内会と取引したりする際に重要となるルールです。特に「失踪宣告の取消し」や「権利能力なき社団(町内会など)」に関する判例は、行政書士試験でも頻出の論……

民法(択一・記述) 2025年12月30日

講義3:【民法】成年後見・保佐・補助の違いを完全攻略!制限行為能力者の催告権も解説

前回は未成年者の法律行為について学びましたが、民法には判断能力が不十分な大人を保護するための「成年後見制度」があります。 「成年被後見人」「被保佐人」「被補助人」の3類型は、それぞれ「自分で何ができて、何ができないか(取消しの対象か)」が異なります。また、保護者(後見人など)に与えられる権限(同意権……

民法(択一・記述) 2025年12月30日

講義2:【民法総則】権利能力・意思能力・行為能力の違いとは?未成年者の法律行為を完全攻略

民法の学習は「人(権利の主体)」に関するルールから始まります。契約を結んだり、土地を持ったりするためには、法律上どのような能力が必要なのでしょうか? 「赤ちゃんに遺産を相続させることはできる?」「泥酔して契約したらどうなる?」「高校生が勝手に高額なバイクを買ったら?」 こうした疑問を解決するのが、「……

民法(択一・記述) 2025年12月30日

講義1:【民法入門】私法と公法・物権と債権の違いとは?基本原則と修正を5分で理解

行政書士試験の受験生の皆さん、いよいよ試験の天王山である「民法」の学習に入ります。 民法は条文数が1000条を超え、記述式も出題されるため、多くの受験生が苦手意識を持つ科目です。「どこから手をつければいいかわからない」「勉強しても全体像が見えない」と悩んでいませんか? しかし、民法は私たちの日常生活……