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【2026年2月21日~2月28日】行政書士時事!再審・関税・独禁法

2月下旬(2月21日~28日)は、国際情勢の大きな節目や、国内の司法・経済における重大なニュースが相次ぎました。

特に、ロシアのウクライナ侵攻から4年という国際的なトピックや、最高裁による再審決定、公正取引委員会の立ち入り検査など、行政書士試験の「基礎知識」や「法令科目」で頻出のキーワードが多数登場しています。

今回は、この直近のニュースを試験対策の視点で徹底解説し、記事の後半で一括チェックテストを行います。

1.【国際・政治】ロシアのウクライナ侵攻から4年(2/24)

2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻から、丸4年が経過しました。

ニュースの要点
  • 長期化する紛争:侵攻開始から4年が経過してもなお、事態の収束は見通せていません。
  • 国際社会の対応:国連の機能不全が指摘される中、各国の支援や制裁のあり方が引き続き問われています。

行政書士試験的・解説:国連安全保障理事会の機能

国際連合の仕組み、特に「安全保障理事会(安保理)」のルールは基礎知識の頻出論点です。

  • 常任理事国:アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の5か国。
  • 拒否権:実質事項の決定には、常任理事国5か国を含む9理事国の賛成が必要です。常任理事国が1か国でも反対すれば決議は成立しません(大国一致の原則)。
  • 平和のための結集決議:安保理が機能不全に陥った場合、国連総会が緊急特別総会を開いて勧告を行うことができる仕組みです。

2.【経済・国際】米トランプ政権、新たな関税を発動(2/24)

アメリカのトランプ政権は、全世界を対象にした10%の新たな関税を発動しました。

ニュースの要点

自国産業の保護を目的とした関税の引き上げであり、世界的な貿易摩擦(保護主義の台頭)への懸念が高まっています。

行政書士試験的・解説:WTOの基本原則

国際貿易のルールを定める「WTO(世界貿易機関)」の原則を確認しましょう。

  • 最恵国待遇(無差別原則):ある国に与えた最も有利な貿易条件(低い関税など)を、他のすべての加盟国にも平等に与えなければならない原則です。
  • 例外:FTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)を結んだ国同士で関税をなくすことは、最恵国待遇の例外として認められています。

3.【司法・憲法】日野町事件、最高裁が再審決定(2/25)

1984年に滋賀県で起きた強盗殺人事件(日野町事件)について、最高裁判所は裁判のやり直し(再審)を認める決定をしました。

ニュースの要点

無期懲役が確定し、服役中に死亡した元受刑者の遺族が求めていた再審請求に対し、最高裁が再審開始を認めました。

行政書士試験的・解説:再審制度と刑事訴訟の原則

司法制度に関する基本知識として押さえておきましょう。

  • 再審制度:有罪判決が確定した後、新たな証拠が発見された場合などに、被告人の利益のためにのみ裁判をやり直す制度です。検察側から「無罪を覆して有罪にする」ための再審はできません。
  • 疑わしきは被告人の利益に:刑事裁判の鉄則であり、再審請求においてもこの原則が適用されます(白鳥決定)。

4.【経済・行政法】公取委、マイクロソフト日本法人に立ち入り検査(2/25)

公正取引委員会は、独占禁止法違反の疑いで、日本マイクロソフトに立ち入り検査を行いました。

ニュースの要点

巨大IT企業(プラットフォーマー)による市場の寡占や、不公正な取引方法に対する監視が世界的に強まっています。

行政書士試験的・解説:公正取引委員会の権限

行政法および経済分野で「公正取引委員会」の性質がよく問われます。

  • 位置づけ:内閣府の外局として設置されている「行政委員会」です。
  • 独立性:内閣総理大臣の所轄に属しますが、その職権は独立して行使します(合議制の機関)。
  • 独占禁止法:「私的独占」「不当な取引制限(カルテルなど)」「不公正な取引方法」を禁止しています。

5.【政治・経済】食料品の消費税ゼロ議論(2/25)

国会の衆院代表質問において、高市首相が「食料品の消費税ゼロ」の時期について言及し、国民会議で議論する姿勢を示しました。

ニュースの要点

物価高対策として、生活必需品である食料品の消費税率を引き下げる(またはゼロにする)議論が本格化しています。

行政書士試験的・解説:消費税の「逆進性」

税の仕組みに関する基礎知識です。

  • 間接税:消費税は、税金を負担する人(消費者)と納める人(事業者)が異なる「間接税」です。
  • 逆進性:所得が低い人ほど、収入に占める税負担の割合が大きくなってしまう性質のことです。これを緩和するために「軽減税率制度」が導入されています。

6. 実戦!時事チェックテスト(全5問)

ここまでのニュース内容が頭に入っているか、一問一答形式で確認しましょう。

Q1:国連安全保障理事会
国連安全保障理事会において、実質事項に関する決定は、5か国の常任理事国の同意票を含む9か国以上の賛成票が必要であり、常任理事国のうち1か国でも反対すれば決議は成立しない。
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解説:記述の通りです。これを常任理事国の「拒否権」と呼びます。当事国が常任理事国である場合、安保理が機能不全に陥る原因となっています。

Q2:WTO(世界貿易機関)
WTOの基本原則である「最恵国待遇」とは、特定の国に対してのみ関税を免除するなど、最も有利な待遇を与えることを認める原則である。
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解説:最恵国待遇とは、ある国に与えた最も有利な条件を、他のすべての加盟国にも平等に与えなければならないという「無差別」の原則です。特定の国だけを特別扱いすることを禁止するルールです(FTAなどの例外を除く)。

Q3:再審制度
刑事訴訟における再審は、有罪判決が確定した後に新たな証拠が発見された場合などに認められるが、無罪判決が確定した後に真犯人であることを示す証拠が発見された場合、検察官の請求により有罪とするための再審を行うことができる。
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正解 ×

解説:日本の刑事訴訟法において、再審は「被告人の利益のためにのみ」認められます。無罪確定後に有罪にするための再審(不利益再審)は認められていません(憲法39条の一事不再理の原則)。

Q4:公正取引委員会
公正取引委員会は、独占禁止法を運用するために設置された機関であり、内閣府の外局として位置づけられているが、その職権行使にあたっては内閣総理大臣の指揮監督を受けない独立性を有している。
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正解

解説:記述の通りです。公正取引委員会は「行政委員会」の代表例であり、政治的圧力を排除するため、職権行使の独立性が法律で保障されています。

Q5:租税の分類
消費税は、納税義務者と実質的な租税負担者が一致することが予定されている直接税に分類され、所得が低い者ほど税負担率が高くなる逆進性の問題が指摘されている。
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正解 ×

解説:消費税は、納税義務者(事業者)と実質的な負担者(消費者)が異なる「間接税」です。後半の「逆進性の問題が指摘されている」という部分は正しい記述です。

まとめ:2月下旬のチェックポイント

2月下旬のニュースからは、以下のキーワードを持ち帰りましょう。

  • 国連安保理の拒否権は常任理事国5か国のみ。
  • 再審は被告人の利益のためにのみ行われる。
  • 公正取引委員会は内閣府の外局(行政委員会)

時事ニュースをきっかけに、憲法や行政法の基本知識を復習する習慣をつけましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. WTOの「内国民待遇」とは何ですか?

輸入品に対して、国内の産品よりも不利な扱いをしてはならないという原則です。「最恵国待遇(外国同士の無差別)」と「内国民待遇(内外の無差別)」はセットで覚えましょう。


Q2. 消費税の「逆進性」を緩和する対策はありますか?

生活必需品である飲食料品(酒類・外食を除く)や、定期購読の新聞に対して、標準税率(10%)よりも低い税率(8%)を適用する「軽減税率制度」が導入されています。

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