【第2問|答え・解説】憲法の特質(制限規範・最高法規性)
行政書士試験・憲法|○×問題 解説
答え
×(誤り)
日本国憲法は、国民の自由を基礎づける法であると同時に、 国家権力の行使を制限する「制限規範」です。
しかし、この制限規範としての性質は、 憲法が「最高法規」であるという形式的性質(憲法98条)と密接に関連しています。
- 憲法が自由を保障する(実質的根拠)
- 憲法が国家権力を拘束する(制限規範)
- 憲法が法体系で最も強い効力を持つ(最高法規性・形式的根拠)
憲法の「最高法規性」があるからこそ、 国家権力に対して優越的地位を持ち、自由を保障する強力な制約を課すことが可能になります。
したがって、本問のように 「制限規範性は最高法規性と関係がない」とするのは誤りです。
▼ 参考
この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。(98条)

